哀兵必勝
読み方
あいへい ひっしょう意味
悲しみや憤りを抱き、やむにやまれぬ思いで戦う軍は、強い結束と覚悟によって必ず勝つということ。転じて、弱い立場の者でも、正当な怒りや切実な事情をもって必死に事に当たれば勝機を得る、という意味で用いられる。由来
中国古典『老子』第六十九章の「抗兵相加、哀者勝矣(互角の軍がぶつかれば、哀しみを帯びた側が勝つ)」に由来するとされる。『老子』の成立は諸説あるが、春秋末期から戦国時代、概ね紀元前5〜前3世紀ごろとされる。後に「哀兵必勝」の四字句として定着した。備考
軍事由来の語だが、現代ではスポーツ、ビジネス、社会運動などで比喩的に使われる。単なる悲しみではなく、正当な怒りや切実な覚悟を含む点が重要。例文
- 大企業に理不尽に契約を切られた町工場の職人たちは、哀兵必勝の気概で新製品の開発に取り組んだ。
- 主力選手を欠いたチームだったが、被災地を勇気づけたいという思いが一つになり、まさに哀兵必勝の試合を見せた。
- 彼らの抗議活動は単なる反発ではなく、生活を守るための切実な訴えであり、哀兵必勝の力を感じさせた。
- 監督は決勝前に、相手を見下すな、哀兵必勝という言葉の通り、追い詰められた相手ほど手ごわいと選手に語った。
- 資金も人員も少ない新興企業だが、利用者の不便をなくしたいという使命感があり、哀兵必勝の精神で市場に挑んでいる。
類義語
- 背水之陣
- 窮鼠猫を噛む
- 哀者必勝
対義語
- 驕兵必敗
- 驕者必敗