君子九思
読み方
くんし きゅうし意味
君子、すなわち徳のある立派な人が常に心がけるべき九つの思慮をいう。物を見る時は明らかに、聞く時はよく聞き分け、顔つきは穏やかに、態度は恭しく、言葉は誠実に、仕事は慎重に、疑問は問い、怒りは後難を考え、利益を見たら道義を思う、という戒め。由来
中国の儒家経典『論語』季氏篇の「君子有九思」に由来する。孔子の言葉として伝えられ、弟子たちが編纂した『論語』は春秋時代末から戦国時代初期、紀元前5〜前4世紀ごろに成立したとされる。「君子に九思あり」という句が四字に縮約されたもの。備考
儒教的な道徳観を背景にした格調高い語。日常会話より、訓話・教育・経営理念・人物評などで用いられることが多い。例文
- 校長は卒業生に向けて、社会に出ても君子九思を忘れず、軽率な判断を避けるよう語った。
- 彼は利益が出る話ほど君子九思の精神で、道義に反していないかを必ず確かめる。
- 会議で感情的になりかけたが、君子九思を思い出して、発言の影響を慎重に考えた。
- 指導者には知識だけでなく、日々の言動を省みる君子九思の姿勢が求められる。
- 新人研修では、仕事を敬い、疑問があれば問うという君子九思に通じる心得が紹介された。
類義語
- 九思一言
- 慎思篤行
- 熟慮断行
- 思慮分別
対義語
- 軽率短慮
- 浅慮軽薄
- 無思慮
- 軽挙妄動