同族嫌悪
読み方
どうぞく けんお意味
同じ集団・系統・性質をもつ者どうしが、かえって互いに強い反感や嫌悪感を抱くこと。相手に自分と似た欠点や弱点を見いだすために、必要以上に嫌う場合にもいう。血縁に限らず、職業・趣味・性格・立場などが近い人同士にも使われる。由来
「同族」は同じ血筋・種類・仲間、「嫌悪」はひどく嫌うことを表す漢語で、二語を組み合わせた近代以降の日本語表現。中国古典の故事に基づく成句ではない。成立時期の厳密な初出年は不明だが、明治末〜大正期以降に心理・社会的な文脈で用いられるようになったと考えられる。備考
血縁者だけでなく「似た者同士の反発」に広く使う。日常会話でも使えるが、相手に直接言うと批判的に響きやすい。例文
- 同じ研究分野だからこそ、二人の対立には同族嫌悪のようなものが感じられる。
- 彼女が新人に厳しいのは、昔の自分に似た不器用さを見て同族嫌悪を覚えるからかもしれない。
- 似た者同士の兄弟ほど、ささいなことで同族嫌悪に陥りやすい。
- 同業者の成功を素直に喜べず、同族嫌悪に近い感情を抱いてしまった。
- あの二つのファンコミュニティは趣味がほとんど同じなのに、同族嫌悪のせいか互いを強く批判している。
類義語
- 近親憎悪
- 自己嫌悪
- 仲間内の反発
- 身内同士の反目
- 類似者嫌悪
対義語
- 異類親和
- 同病相憐れむ
- 類は友を呼ぶ
- 仲間意識
- 共感