古井無波
読み方
こせい むは意味
古い井戸の水面に波が立たないように、心が静かで少しも動揺しないこと。感情や欲望に乱されず、落ち着き払っているさまをいう。文脈によっては、恋愛感情や世俗的な誘惑に心を動かされないことも表す。由来
中国・唐代(9世紀前半)の詩人、白居易の詩句「無波古井水、有節秋竹竿」に由来するとされる。「波のない古井の水」を、静まり返った心や節操ある人物の比喩として用いたもの。日本でいつ四字熟語として定着したかの正確な年代は不明。備考
日常会話ではまれな漢語的・文学的表現。中国語では寡婦の貞節をいう用法もあるが、現代日本語では主に心の静けさを表す。例文
- 彼は厳しい非難を浴びても、古井無波の態度を崩さなかった。
- 長年の修行を経た師の心は、危機の中でも古井無波であった。
- 株価の急落を聞いても、社長は古井無波として対策を指示した。
- 別れ話の後も彼女の表情は古井無波で、本心がまったく読めなかった。
- 茶室に座る老師の姿には、古井無波の趣が漂っていた。
類義語
- 明鏡止水
- 泰然自若
- 虚心坦懐
- 不動心
- 冷静沈着
対義語
- 意馬心猿
- 心猿意馬
- 周章狼狽
- 右往左往
- 波瀾万丈