厳父慈母
読み方
げんぷ じぼ意味
父は厳しく子を戒め、母は慈愛をもって包み込むという、伝統的な親のあり方を表す語。転じて、厳しさと優しさを兼ね備えた教育・指導の姿勢をいうこともある。由来
「厳父」は厳格で威厳ある父、「慈母」は慈愛深い母を意味する漢語で、その二語を対にした表現。古代中国以来の儒教的な家族観・教育観を背景とするが、成句としての厳密な初出や成立年代は不詳。日本では近世から近代以降の漢文調・教育論的表現として用いられてきた。備考
伝統的な父母像を表すため、現代では性別役割の固定化に注意。人に使う場合は敬意を含むことが多いが、文脈により古風にも響く。例文
- 彼は厳父慈母の家庭に育ち、礼儀と人への思いやりを自然に身につけた。
- 父は規則に厳しく、母は失敗した私を慰めてくれる、まさに厳父慈母の両親だった。
- 校長は厳父慈母の精神で、生徒を甘やかさず、しかし決して見捨てなかった。
- 厳父慈母という価値観は、子育てにおける厳しさと優しさの両立を考えるうえで今も示唆を与える。
- 現代では、厳父慈母を固定的な性別役割として押しつけるのではなく、親それぞれが厳しさと慈しみを担うことが大切だ。
類義語
- 父厳母慈
- 厳格な父と慈愛深い母
- 父の厳しさ母の慈しみ
- 厳慈
対義語
- 慈父厳母
- 甘父甘母
- 放任主義