南郭濫吹
読み方
なんかく らんすい意味
実力や才能がない者が、集団の中に紛れ込んで能力があるように見せかけ、地位・報酬・評価を得ること。また、そのような見かけだけの人物や状態をいう。単に下手というより、「できるふりをしてごまかす」という意味合いが強い。由来
中国・戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)の法家書『韓非子』内儲説上の故事に由来する。斉の宣王は竽という笛を大人数で合奏させるのを好み、吹けない南郭処士も奏者に紛れて俸禄を受けていた。次の湣王が一人ずつ演奏させようとすると、南郭はごまかせず逃げ出したという話から。備考
現代ではかなり硬い故事成語。人を直接評すると侮蔑的に響くため注意が必要。組織内の「名ばかり」「能力不足のごまかし」を批判する文脈で使われる。例文
- 彼は専門知識がほとんどないのに肩書だけで会議に出ており、社内では南郭濫吹だと陰で批判されている。
- 合奏の中ならごまかせても、独奏になれば南郭濫吹はすぐに露見する。
- 資格も経験も確認せず採用した結果、プロジェクトに南郭濫吹の弊害が現れた。
- 実力を磨かず有名企業の名刺に頼るだけでは、結局は南郭濫吹にすぎない。
- 新しい評価制度では個人ごとの成果を細かく見るため、南郭濫吹は通用しなくなった。
類義語
- 濫竽充数
- 員数合わせ
- 看板倒れ
- 虚有其表
- 羊質虎皮
対義語
- 真才実学
- 名実相伴う
- 実力相応
- 適材適所