千態万状
読み方
せんたい ばんじょう意味
物事の形・姿・状態・ありさまが非常に多様で、さまざまに変化していること。「千」や「万」は実際の数ではなく、数えきれないほど多いことを表す。自然の景色、人の表情、社会の様相など、変化に富んだ様子に用いる。由来
「千態」は多くの姿や形、「万状」は多くの状態・ありさまを意味する漢語で、いずれも「千」「万」を多数の比喩として用いる。特定の故事に基づく成語ではなく、漢籍風の表現として成立した語と考えられる。日本での初出年・成立年代は不詳だが、近世以降の漢文訓読調・文章語の流れで用いられ、近代以降の国語辞典・四字熟語辞典にも収録されている。備考
文章語的でやや硬い表現。日常会話では「さまざま」「多種多様」が自然な場合が多い。自然描写や評論文でよく合う。例文
- 春の海は、光や風の加減によって千態万状の表情を見せる。
- 展覧会には、同じ素材から作られたとは思えないほど千態万状の作品が並んでいた。
- 災害後の人々の反応は千態万状で、単純に一つの言葉ではまとめられない。
- 夕焼けに照らされた雲は、刻一刻と千態万状に姿を変えていった。
- 大都市の夜景は、明かり、人の流れ、音が重なり合い、千態万状の趣を呈している。
類義語
- 千姿万態
- 千状万態
- 千変万化
- 多種多様
- 多種多彩
対義語
- 千篇一律
- 画一的
- 一様
- 単調
- 無変化