千乗万騎
読み方
せんじょう ばんき意味
千台もの兵車と一万騎の騎兵が連なるほどの、非常に大きな軍勢・多数の兵馬をいう。転じて、圧倒的な人数や勢力のたとえにも用いるが、基本的には軍記・歴史的な場面で使われる硬い表現。由来
「乗」は古代中国で兵車を数える助数詞、「騎」は馬に乗った兵を数える語。「千の兵車と万の騎兵」という誇張表現から、大軍を表すようになった。特定の初出・成立年は不詳だが、兵車や騎兵が軍事力の象徴だった中国古代、少なくとも春秋戦国時代(前8〜前3世紀)以降の漢語的発想に基づく表現と考えられる。日本では漢文・軍記物語・歴史叙述の文脈で用いられた。備考
現代の日常会話ではまれ。古典・軍記・歴史小説などで「千乗万騎の勢」の形が多い。実数ではなく、大軍を表す誇張表現。例文
- 敵は千乗万騎の勢いで国境を越え、城下へ押し寄せた。
- 小さな砦に立てこもる兵たちは、千乗万騎の敵軍を前にしても退かなかった。
- 古戦場の解説板には、かつて千乗万騎がこの川を渡ったと記されている。
- 彼は千乗万騎を率いる大将のような威厳を漂わせていた。
- 比喩として、選挙戦では与党が千乗万騎の組織力を見せつけた。
類義語
- 千軍万馬
- 千兵万馬
- 大軍勢
- 雲霞の軍勢
- 多勢
対義語
- 寡兵
- 小勢
- 少数兵力
- 孤軍