十羊九牧
読み方
じゅうよう きゅうぼく意味
十頭の羊に九人の牧者がいるように、管理・監督する者が多すぎ、実際に動く人や対象が少ないこと。官吏・責任者・承認者ばかり増えて、指揮系統が乱れたり仕事の能率が下がったりする状態をいう。由来
中国の史書『隋書』楊尚希伝に見える「民少官多、十羊九牧」に由来する。隋の文帝の時代、6世紀末ごろ、楊尚希が地方行政で民に比べ官吏が多すぎることを批判した故事とされる。『隋書』自体は唐代の636年に成立した。備考
古風で硬い表現。日常会話より、行政批判・組織運営・企業管理の文脈で「管理者が多すぎる」ことを皮肉る際に用いられる。例文
- この小さなプロジェクトに部長、課長、顧問が何人も口を出し、まさに十羊九牧の状態だ。
- 承認者が多すぎて決裁が進まず、組織改革のはずが十羊九牧になってしまった。
- 現場の作業員は三人しかいないのに監督者が五人もいるのでは、十羊九牧で能率が上がらない。
- 委員会を増やすだけでは十羊九牧を招き、責任の所在がかえって曖昧になる。
- 社長は十羊九牧を避けるため、会議の参加者を必要最小限に絞った。
類義語
- 民少官多
- 官多民少
- 冗官冗員
- 過剰管理
- 船頭多くして船山に上る
対義語
- 少数精鋭
- 簡素行政
- 指揮一元化
- 適材適所