十室九空
読み方
じっしつ きゅうくう意味
十軒の家があれば九軒までが空き家になるほど、人が死んだり逃げ去ったりして、町や村がひどく荒れ果てること。戦乱・災害・飢饉・苛政などで住民がほとんどいなくなった惨状をいう。由来
中国古典に見える表現で、一般に東晋の葛洪『抱朴子』外篇「用刑」(4世紀前半ごろ)の「天下欲反、十室九空」に由来するとされる。「十室」は十軒の家、「九空」はその九軒が空になる意で、人口流出や死者の多さを誇張して表した。備考
かなり硬い文章語。実際に「十軒中九軒」という統計ではなく、荒廃や人口流出の甚だしさを表す誇張表現として使う。例文
- 長い戦乱のあと、山間の村々は十室九空のありさまとなった。
- 大飢饉に襲われた地域では、住民が各地へ流れ、十室九空と形容されるほどだった。
- 苛酷な取り立てが続けば、豊かな城下町でさえ十室九空になりかねない。
- 古文書には、その疫病によって一帯が十室九空に陥ったと記されている。
- かつてにぎわった宿場も、災害後は十室九空の寂しさに包まれていた。
類義語
- 満目荒涼
- 人煙稀少
- 家破人亡
- 荒廃凋敝
対義語
- 安居楽業
- 国泰民安
- 太平無事
- 人煙稠密