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匡時済俗

読み方

きょうじ さいぞく

意味

乱れた時代や社会の悪弊を正し、苦しむ人々や世の中を救うこと。特に、政治家・指導者・知識人などが、時代の問題を見抜いて社会を立て直し、民衆の生活を安定させるという意味で用いられる。

由来

中国古典に基づく漢語表現。「匡」は正す、「時」は時代・時勢、「済」は救う、「俗」は世俗・民衆・社会の風俗を表す。すなわち「時代を正し、世俗を救う」という構成である。具体的な初出文献・成立年は未詳だが、中国の六朝期以降の政治思想的語彙として用いられ、日本でも漢籍受容を通じて四字熟語として定着した。

備考

日常会話ではまれで、歴史・政治・思想を論じる硬い文章で使われる。高い理想や為政者の使命を述べる語感が強い。

例文

  • 彼は匡時済俗の志を抱き、荒廃した地方行政の改革に取り組んだ。
  • 単なる批判ではなく、匡時済俗を実現するための具体的な政策が求められている。
  • 若き日の彼女は、教育によって社会を変えるという匡時済俗の理想に燃えていた。
  • 歴史上の名宰相には、混乱した世を立て直す匡時済俗の才があったと評される人物が多い。
  • この書物には、学問を個人の出世ではなく匡時済俗のために用いるべきだという思想が示されている。

類義語

  • 救世済民
  • 経世済民
  • 撥乱反正
  • 世道人心
  • 匡時済世

対義語

  • 乱世悪政
  • 治国平天下の反対概念(乱世・悪俗の放置)

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