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剖腹蔵珠

読み方

ほうふく ぞうしゅ

意味

財宝や目先の利益を大切にするあまり、自分の命・健康・信用など、より重要なものを損なう愚かさをいう。物事の軽重を取り違え、利益に執着して身を滅ぼすことのたとえ。

由来

中国唐代の政治書『貞観政要』貪鄙篇に見える故事に基づく。成立は8世紀前半ごろ。唐の太宗が、西域の商人が美しい珠を得て、腹を裂いてその中に隠したという話を挙げ、財を貪って身を危うくする者を戒めたことに由来する。説話の舞台は唐の貞観年間(627〜649年)とされる。

備考

文章語的で日常会話ではまれ。「剖腹」は腹を裂く意だが、日本の切腹儀礼を指す語ではない。欲や利得への戒めとして用いる。

例文

  • 目先のボーナスのために違法行為に手を染めるのは、まさに剖腹蔵珠だ。
  • 健康を犠牲にしてまで金を貯め込む生き方は、剖腹蔵珠と言える。
  • 彼は機密情報を売って小銭を得たが、職も信用も失い、剖腹蔵珠の結果となった。
  • 安全装備を削って利益を増やそうとする経営判断は、剖腹蔵珠の愚である。
  • 生活資金まで投機に注ぎ込むようでは、剖腹蔵珠になりかねない。

類義語

  • 愛財如命
  • 利令智昏
  • 見利忘義
  • 本末転倒

対義語

  • 命あっての物種
  • 安分知足
  • 知足安分

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