出谷遷喬
読み方
しゅっこく せんきょう意味
低い場所や不遇な境遇から抜け出して、高い地位・よい環境へ移ること。特に、官職・職場などで昇進や栄転をすることのたとえ。鳥が谷間から出て高い木へ移る意から、めでたい転身や出世を表す。由来
中国最古の詩歌集『詩経』小雅「伐木」の「出自幽谷、遷于喬木」(幽谷より出でて喬木に遷る)に由来する。鳥が暗い谷から高い木へ移る情景を、よい境遇への移転や昇進にたとえたもの。『詩経』は西周初期から春秋時代頃(およそ紀元前11〜前6世紀)の詩を収め、編纂時期は前6世紀頃ともされるが確定はしない。備考
日常会話ではまれで、祝辞・人事評・文章語で使われる硬い表現。単なる転職より、境遇が明らかによくなる昇進・栄転に用いる。例文
- 地方支社で実績を積んだ彼は、本社の部長に抜擢され、まさに出谷遷喬の栄誉を得た。
- 長年の研究が評価されて大学教授に就任したことは、彼女にとって出谷遷喬の転機となった。
- 小さな町工場から大手企業へ移った彼は、周囲から出谷遷喬だと祝福された。
- 今回の人事は単なる異動ではなく、海外拠点の責任者となる出谷遷喬の栄転である。
- 苦しい下積み時代を越えて主演に選ばれた俳優の姿に、出谷遷喬という言葉がふさわしい。
類義語
- 栄転
- 昇進
- 出世
- 栄達
- 立身出世
- 出幽遷喬
- 遷喬
対義語
- 左遷
- 降格
- 降職
- 失脚
- 転落
- 都落ち