円首方足
読み方
えんしゅ ほうそく意味
人間・人類を表す語。人の頭は丸く、足は四角いという古い見方に基づき、「丸い首(頭)と四角い足をもつもの」という意味で人間を指す。現代の日常会話ではほとんど使われない、漢文調の雅語・文語的表現。由来
中国古代の「天は円く、地は方形である」とする天円地方の思想に由来する。人の丸い頭を天、四角い足を地に対応させて人間を説明した表現で、類句は前漢末〜後漢初期ごろ(紀元前2世紀〜紀元1世紀)の思想書『淮南子』などに見られる。日本での定着時期は明確ではないが、漢籍受容を通じて文語表現として用いられた。備考
非常に文語的・漢籍的な語で、現代では説明文や漢詩・仏教的文脈以外ではまれ。人間をやや抽象的・総称的にいう表現。例文
- 円首方足の身として、自然を支配するのではなく共に生きる道を考えたい。
- 老僧は、円首方足はみな生老病死を免れないと静かに語った。
- この漢詩では、円首方足という語によって天下の人々を広く指している。
- 科学が進歩しても、円首方足の悩みがすべて消えるわけではない。
- 円首方足という古めかしい表現を知り、人間観と宇宙観の結びつきに興味を持った。
類義語
- 人間
- 人類
- 万民
- 衆生
- 円顱方趾
- 円頭方足
- 方趾円顱
対義語
- 禽獣
- 鳥獣
- 獣類