円頂黒衣
読み方
えんちょう こくい意味
頭を丸くそり、黒い衣を身につけた僧侶の姿をいう語。転じて、出家した人や仏門に入った人の外見・身なりを表す。特に、僧侶らしい質素で厳かな風貌を強調するときに用いられる。由来
「円頂」は剃髪した丸い頭、「黒衣」は僧が着る黒または黒っぽい法衣を指す。仏教の僧侶の服装・姿を漢語的に表した語で、中国・日本の仏教文化に由来する。正確な成立年は不明だが、日本では仏教受容後、古代から中世以降に僧形を表す語として用いられたと考えられる。備考
日常会話ではあまり使われず、文章語・歴史叙述・仏教関係の説明で見られる表現。外見を述べる語で、僧侶への敬称そのものではない。例文
- 山門の前に、円頂黒衣の老僧が静かに立っていた。
- 彼は俗世を離れ、円頂黒衣の身となって修行に励んだ。
- 古い絵巻には、円頂黒衣の僧たちが列をなして歩く様子が描かれている。
- 円頂黒衣の姿を見るだけで、寺の空気がいっそう厳かに感じられた。
- かつて武士だった男は、戦乱の後に出家し、円頂黒衣となった。
類義語
- 剃髪染衣
- 出家
- 僧形
- 法衣姿
対義語
- 俗人
- 在家
- 白衣俗人