六波羅蜜
読み方
ろく はらみつ意味
大乗仏教で、菩薩が悟りに至るために修める六つの実践徳目のこと。具体的には、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧をいう。自分だけでなく他者を救うため、欲や怒りを抑え、善行・修行・深い思索を積み重ねる道を示す語。由来
「波羅蜜」はサンスクリット語 pāramitā の音写で、「彼岸に到る」「完成」を意味すると解される。六波羅蜜はインドの初期大乗仏教、紀元前1世紀ごろから紀元1世紀ごろに形成された菩薩道の実践体系に由来する。漢訳仏典を通じて中国に伝わり、日本には仏教伝来後の飛鳥時代、6世紀以降に受容された。備考
日常会話より仏教・寺院・思想史の文脈で使われる専門的な語。単なる「六つの美徳」ではなく、菩薩が悟りと衆生救済を目指す実践体系を指す。例文
- 住職は法話の中で、六波羅蜜の第一は他者に施す心だと説いた。
- 六波羅蜜を現代生活に置き換えるなら、約束を守り、怒りを抑え、努力を続けることにも通じる。
- 彼女はボランティア活動を、六波羅蜜の布施を実践する機会だと考えている。
- 仏教美術の展示では、菩薩の修行理念として六波羅蜜が詳しく紹介されていた。
- 受験勉強で焦る息子に、祖父は六波羅蜜の精進と忍辱の大切さを語った。
類義語
- 六度
- 六波羅蜜多
- 六度万行
- 波羅蜜
対義語
- 六蔽
- 煩悩
- 我執