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六塵万境

読み方

ろくじん ばんきょう

意味

仏教語で、六根すなわち眼・耳・鼻・舌・身・意がとらえる六つの対象「色・声・香・味・触・法」と、それを含むあらゆる外界の事物・現象をいう。人の心を刺激し、迷いや執着を生じさせる外的世界全般を指すことが多い。

由来

「六塵」は仏教で、感覚器官である六根に対応する対象を、心を汚す塵にたとえた語。「万境」は数えきれない外界の対象・境遇の意。個々の語はインド仏教の概念が漢訳仏典を通じて中国で定着したもので、後漢〜唐代ごろ(2〜7世紀)に広まった。四字句としての成立年は不詳だが、日本では仏教・禅の文脈で用いられてきた。

備考

日常会話ではほとんど使われず、仏教・禅・思想的文章で見られる硬い語。単に「世の中のすべて」というより、感覚対象が心に迷いを起こすという含みがある。

例文

  • 坐禅では、六塵万境に心を奪われず、ただ呼吸へ意識を戻すことが大切だ。
  • 都会の騒音や広告に囲まれていると、六塵万境に振り回されている自分に気づく。
  • その僧は、六塵万境を避けるのではなく、それに執着しない心を説いた。
  • 彼の随筆には、六塵万境をありのままに観じようとする仏教的な姿勢が表れている。
  • 修行者は六塵万境のただ中にあっても、心の静けさを保とうと努めた。

類義語

  • 森羅万象
  • 諸法万象
  • 万物万象
  • 外界万象
  • 六境
  • 六塵

対義語

  • 一心不乱
  • 無念無想
  • 明鏡止水
  • 心頭滅却
  • 寂然不動

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