八大竜王
読み方
はちだい りゅうおう意味
仏教で、仏法を守護するとされる八尊の竜王の総称。竜は水や雨をつかさどる存在とされ、八大竜王は寺社の信仰・祭礼・美術などで、降雨、治水、海上安全、仏法守護の象徴として扱われることが多い。由来
古代インドのナーガ信仰が仏教に取り入れられ、「八大竜王」という形で漢訳仏典に現れた語。代表的には鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』(406年)などに八竜王の名が見える。日本へは仏教伝来後、飛鳥時代から奈良時代(6〜8世紀ごろ)に仏典・仏教美術とともに受容された。備考
一般的な教訓句というより仏教用語・尊格名。寺社名・祭礼名では「八大龍王」の表記も多い。「竜」と「龍」は字体差として使われることがある。例文
- この寺の天井画には、雲間から姿を現す八大竜王が力強く描かれている。
- 干ばつが続いたため、村人たちは八大竜王に雨乞いの祈願を行った。
- 法華経の講義で、仏法を守護する存在として八大竜王が紹介された。
- 海上安全を願う祭りでは、八大竜王を祀る祠に漁師たちが参拝する。
- 彼は仏教美術の研究で、八大竜王の図像が時代によってどう変化したかを調べている。
類義語
- 八竜王
- 八龍王
- 八大龍王