八大地獄
読み方
はちだい じごく意味
仏教で説かれる、罪を犯した者が死後に堕ちて苦しむとされる八つの大きな地獄。一般に、等活・黒縄・衆合・叫喚・大叫喚・焦熱・大焦熱・阿鼻(無間)を指す。転じて、逃げ場のない極度の苦痛や悲惨な状況のたとえにも用いられる。由来
古代インド仏教の地獄観に由来し、サンスクリットの「ナラカ」などの概念が漢訳仏典で体系化されたもの。中国では4〜5世紀頃に訳出された『長阿含経』や『倶舎論』などで八つの大地獄が説かれ、日本へは6世紀の仏教伝来以後に伝わった。平安時代の源信『往生要集』(985年)などにより、地獄観として広く知られるようになった。備考
仏教語であり、日常会話では比喩的に使うと大げさ・古風に響くことがある。寺院の地獄絵、説話、能・浄瑠璃などの題材にも関わる。例文
- 『往生要集』には、八大地獄の苦しみが生々しく描かれている。
- 寺の地獄絵を見て、子どもたちは八大地獄の恐ろしさに息をのんだ。
- あの戦場の記録を読むと、まるで八大地獄をこの世に写したようだ。
- 僧侶は法話の中で、八大地獄を例に挙げて悪行を戒めた。
- 八大地獄の中でも、阿鼻地獄は最も苦しみが重いとされる。
類義語
- 八熱地獄
- 八大奈落
- 八大捺落迦
- 八地獄
対義語
- 極楽浄土
- 西方浄土
- 天上界
- 天国