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入室操戈

読み方

にゅうしつ そうか

意味

相手の説・論法・資料などを逆に利用して、その相手を攻撃したり反論したりすること。相手が自分で立てた前提や理屈の中に入り込み、それを武器にして矛盾や弱点を突くという意味。

由来

中国の史書『後漢書』鄭玄伝に見える故事に由来する。『後漢書』は南朝宋の范曄によって5世紀前半ごろに編纂された書物。後漢末、学者の鄭玄が何休の学説を深く理解したうえで反駁したため、何休が「康成、吾が室に入り、吾が戈を操りて、以て我を伐つ」と嘆いたとされる。「相手の部屋に入り、そこにある戈を取ってその主人を攻める」ことから、相手の論理を用いて相手を論破する意になった。

備考

かなり硬い漢語表現で、日常会話ではまれ。単なる裏切りではなく、相手の理論・言葉・資料を武器にして反論する点が中心。

例文

  • 彼は相手の論文を丁寧に読み込み、入室操戈の形でその結論の矛盾を指摘した。
  • 討論では、感情的に反発するよりも、相手の前提を利用する入室操戈の反論が効果的な場合がある。
  • 弁護士は検察側の提出した証拠を逆に用い、入室操戈で被告の無罪を主張した。
  • その批評家は作者自身の発言を引用しながら、入室操戈の鋭い批判を展開した。
  • 会議で彼女は上司の掲げた方針を根拠にして、入室操戈のように計画の見直しを求めた。

類義語

  • 相手の論を逆用する
  • 相手の土俵で攻める
  • 相手の矛盾を突く
  • 以子之矛攻子之盾
  • 論理的反駁

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