先斬後奏
読み方
せんざん こうそう意味
本来なら命令・許可・承認を得るべき事柄を、先に実行してしまい、後から報告して承認を求めること。もとは罪人を先に斬ってから天子に奏上する意で、現代では「事後報告で物事を進める」「独断で先に処理する」という批判的な意味で使われることが多い。由来
語源は中国の官僚制度に関わる表現で、「先に斬り、後で奏上する」、すなわち罪人を処刑してから皇帝に報告するという意味に由来する。成語としては元代(13世紀後半ごろ)の関漢卿作とされる雑劇『竇娥冤』に用例が見えるとされる。日本への流入時期は未詳。備考
字面が強く、日常会話ではやや硬い表現。比喩的に「先に実行し、後から報告する」意味で使うが、無断・専断への批判を含みやすい。例文
- 部長は契約内容を確認せずに締結し、あとで役員会に報告するという先斬後奏のやり方を取った。
- 緊急時とはいえ、予算を先斬後奏で使うのは社内規定に反する。
- 彼の判断は結果的に成功したが、先斬後奏を常態化させれば組織の信頼は損なわれる。
- 現場責任者は被害拡大を防ぐため、先斬後奏で設備の停止を決断した。
- 新企画を先斬後奏で進めたため、関係部署から強い反発を受けた。
類義語
- 事後承諾
- 事後報告
- 独断専行
- 専断独行
- 先行後聞
対義語
- 事前承認
- 事前稟議
- 事前相談
- 合議決定
- 先議後行