先刻承知
読み方
せんこく しょうち意味
「そんなことは前から分かっている」「とっくに知っている」という意味。相手が今さら説明するまでもなく、すでに理解・認識していることを表す。多くは「それは先刻承知だ」の形で、承知済みであることをやや強く示す。由来
「先刻」は本来「少し前」「以前から」を表す漢語、「承知」は「事情を知っている・理解している」を表す漢語で、両者が結び付いて「以前から承知している」の意になった表現。特定の中国古典に由来する故事成語ではなく、日本語の慣用的な漢語表現として成立したものと考えられる。成立年は不詳で、近世から近代にかけて定着したとみられる。備考
「承知」はここでは主に「知っている」の意。相手に対して「先刻承知だ」と言うと、説明を不要と退ける響きがあり、やや強い・ぶっきらぼうな印象になることがある。例文
- その危険性は先刻承知のうえで、彼は計画を実行した。
- 君が反対する理由など、こちらは先刻承知だ。
- 費用がかさむことは先刻承知だが、品質は落とせない。
- そんな基本的な注意点は、現場の職人たちも先刻承知している。
- 失敗の可能性は先刻承知だったので、あらかじめ代替案を用意しておいた。
類義語
- 百も承知
- 既知
- 熟知
- とうに知っている
- 前々から知っている
対義語
- 初耳
- 未知
- 不知
- 寝耳に水