倒行逆施
読み方
とうこう ぎゃくし意味
道理や常識、時代の流れに逆らって、無理で不合理なことを行うこと。物事の本来の順序や筋道を逆にして実行する、という否定的な意味で用いられる。政治・経営・制度改革などで、現実を無視した強引な施策を批判する場合にも使われる。由来
中国前漢の司馬遷『史記』伍子胥列伝に見える「倒行而逆施」が由来。『史記』の成立は紀元前1世紀ごろ(前漢、約紀元前91年)。春秋時代末期、伍子胥が楚への復讐として楚王の墓を暴いたことを非難され、「日暮れて途遠し、故に倒行して逆施す」と弁明した故事に基づく。備考
文章語・評論調の硬い表現。日常会話よりも新聞、論説、政治・経営批判などで使われることが多い。強い否定的評価を伴う。例文
- 人口減少が進む地域で巨大施設ばかり建てるのは、まさに倒行逆施だ。
- 現場の負担を増やすだけの改革案は、効率化どころか倒行逆施と言わざるを得ない。
- 環境保護を掲げながら森林を大量に伐採する政策は、倒行逆施の典型である。
- 社員の意見を聞かずに時代遅れの管理を強める経営は、倒行逆施として批判された。
- 教育の質を上げると言いながら授業時間だけを削るのは、倒行逆施ではないか。
類義語
- 逆行倒施
- 本末転倒
- 理に背く行い
- 時流に逆らう行為
- 不合理な施策
対義語
- 順理成章
- 道理にかなう
- 時勢に順応する
- 順当