修己治人
読み方
しゅうこ ちじん意味
自分自身の心身や人格を修養し、徳を備えたうえで、その徳と能力によって人々を導き、世の中をよく治めること。儒教で、政治や指導の根本はまず自己修養にあるとする考えをいう。由来
「修己」は「己を修める」、「治人」は「人を治める」の意。『論語』憲問篇の「修己以安人」(己を修めてもって人を安んず)や、『大学』の修身・斉家・治国の思想に基づく儒教的成句。『論語』『大学』の成立はおおむね紀元前5〜前3世紀ごろ(諸説あり)だが、「修己治人」という四字句としての成立時期は不詳。備考
儒教・朱子学・陽明学などの文脈で用いられる硬い語。日常会話より、教育論・政治論・リーダー論で使われる。例文
- 指導者には、権力を振るう前に修己治人の姿勢が求められる。
- 校長は修己治人を信条とし、まず自分の言動を正すことから学校改革を始めた。
- 部下を叱るだけではなく、自ら学び続ける修己治人の精神を忘れてはならない。
- 儒学を学ぶうちに、彼は修己治人こそ政治の基本だと考えるようになった。
- 会社の理念には、修己治人に通じるリーダー育成の方針が掲げられている。
類義語
- 修身斉家
- 内聖外王
- 徳治主義
- 治国平天下
対義語
- 放縦恣肆
- 私利私欲
- 暴虐非道