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以逸待労

読み方

いいつ たいろう

意味

自分は十分に休んで力を蓄えた状態で、疲れた相手を迎え撃つこと。転じて、無理に先に動かず、有利な条件が整うまで待ち、相手が消耗したところで行動する戦略をいう。

由来

中国の兵法書『孫子』軍争篇に見える「以佚待労(逸を以て労を待つ)」に由来する。「佚」は「逸」と同義で安楽・休息の意。『孫子』の成立時期は諸説あるが、春秋末期から戦国時代、紀元前5世紀前後とされる。後に中国兵法の「三十六計」にも取り入れられた。

備考

本来は軍事・兵法の語だが、ビジネス、交渉、スポーツなどでも使える。単なる怠慢ではなく、力を温存して好機を待つ積極的な戦略を表す。

例文

  • 相手チームが連戦で疲れているので、こちらは控え選手を休ませ、以逸待労の構えで決勝に臨んだ。
  • 価格競争にすぐ飛び込まず、市場が落ち着くのを待つのは、まさに以逸待労の戦略だ。
  • 敵を深追いせず、補給線を整えてから迎撃する以逸待労がこの作戦の要である。
  • 交渉では先に譲歩せず、相手の焦りを見極める以逸待労の姿勢が功を奏した。
  • 新製品の投入を急がず、競合の初期トラブルが出尽くすのを待つ以逸待労の判断をした。

類義語

  • 養精蓄鋭
  • 待機策
  • 持久戦
  • 守勢作戦
  • 機を待つ

対義語

  • 以労待逸
  • 疲労困憊
  • 拙速先行

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