今昔之感
読み方
こんじゃく の かん意味
昔と今を比べたときに、時代や状況、人の境遇などが大きく変わったことに深く心を動かされる気持ち。懐かしさ、驚き、寂しさなどを含む感慨を表す。由来
「今昔」は「今と昔」、「之」は漢文で所有・連体関係を示す「の」、「感」は感慨の意。特定の故事に由来する成語ではなく、漢文訓読調の表現として成立したものと考えられる。成立年代は不詳。「今昔」という語自体は平安末期、12世紀前半ごろ成立の『今昔物語集』の題名にも見られる。備考
文章語・改まった表現。「今昔の感」と仮名交じりで書かれることも多い。個人的な懐旧だけでなく、社会や時代の変化への感慨にも使う。例文
- 廃校になった母校の跡地にマンションが建っているのを見て、今昔之感に堪えなかった。
- スマートフォンで何でも済む時代になり、黒電話を使っていた頃を思うと今昔之感がある。
- 久しぶりに故郷の駅前を歩くと、店も人通りもすっかり変わり、今昔之感を覚えた。
- かつて無名だった選手が世界大会で優勝する姿に、関係者は今昔之感を抱いた。
- 古い写真と現在の街並みを見比べると、都市の発展ぶりに今昔之感を禁じ得ない。
類義語
- 隔世之感
- 隔世の感
- 時代の変遷を感じる
- 昔を懐かしむ感慨
- 懐旧の情
対義語
- 今古不易
- 万古不易
- 不易不変