仁心仁術
読み方
じんしん じんじゅつ意味
人を思いやる慈しみの心と、その心に基づいて人を救い助けるすぐれた方法・技術のこと。特に医療について、医師は利益や名声よりも患者を救う仁愛の心と確かな医術を備えるべきだ、という意味で用いられる。由来
「仁心」は儒教で重んじられる仁愛の心、「仁術」は仁にかなった方法・技術を指す語。特に「仁術」は中国の古典『孟子』梁恵王上に見える表現に由来し、成立は戦国時代、紀元前4世紀ごろとされる。「仁心仁術」としていつ定着したかは不詳だが、後世、医道の理想を表す語として用いられるようになった。備考
医療・介護・福祉の文脈で使われやすい硬い表現。「医は仁術」と近いが、心と技術の両方を強調する。日常会話より文章・スローガン向き。例文
- 祖父の医院は小さかったが、仁心仁術を掲げて地域の患者を支え続けた。
- 最新の設備だけでなく、患者に寄り添う仁心仁術の姿勢が医療には欠かせない。
- 彼は名医と呼ばれても驕らず、仁心仁術を実践する医師として尊敬されている。
- 利益優先の経営に傾いた病院に、院長は仁心仁術の原点へ戻ろうと訴えた。
- 災害現場で献身的に治療に当たる医療チームの姿に、仁心仁術の精神を見た。
類義語
- 医は仁術
- 仁愛慈悲
- 博愛仁慈
- 惻隠之心
対義語
- 冷酷無情
- 残忍非道
- 私利私欲
- 無慈悲