五戒十善
読み方
ごかい じゅうぜん意味
仏教で、在家信者が守るべき五つの戒め「五戒」と、十の悪を離れて行う善い行い「十善」を合わせた語。殺生・盗み・邪淫・妄語・飲酒を戒め、さらに身・口・意の悪行を慎み、善を修める倫理的実践をいう。由来
インド仏教の戒律・倫理思想に由来する語。五戒は初期仏教以来、在家信者の基本戒として説かれ、十善は『十善業道経』など大乗・部派仏教系の経典で体系化された。成立の厳密な年は不明だが、紀元前5世紀頃の釈迦在世時代以降に五戒が成立し、十善説は紀元前後から数世紀の間に整えられたと考えられる。日本には仏教伝来(6世紀)以後、漢訳仏典を通じて広まった。備考
仏教語として用いられる硬い表現。日常会話ではまれで、寺院の法話、仏教研究、歴史・倫理の文脈で使われることが多い。例文
- 祖母は日々の暮らしの中で五戒十善を心がけ、誰に対しても穏やかに接していた。
- 僧侶は法話で、五戒十善は特別な修行者だけでなく、現代人にも通じる生活の指針だと説いた。
- 王が五戒十善を重んじて政治を行えば、国は安らかになると古い仏典には説かれている。
- 彼は過ちを悔い、五戒十善を守ることから人生を立て直そうと決意した。
- 寺の掲示板には、五戒十善をわかりやすく説明した言葉が書かれていた。
類義語
- 五戒
- 十善
- 十善戒
- 持戒修善
- 戒善
対義語
- 五逆十悪
- 十悪五逆
- 破戒無慚
- 悪逆非道