五家七宗
読み方
ごけ しちしゅう意味
中国禅宗の主要な系統をまとめていう語。五家は潙仰宗・臨済宗・曹洞宗・雲門宗・法眼宗を指し、七宗はこれに臨済宗から分かれた黄龍派・楊岐派を加えて数える。禅宗の歴史や法系を説明する際に用いられる。由来
中国の禅宗が唐末から五代十国、北宋にかけて分派・発展したことに基づく分類語。五家はおおむね9〜10世紀に成立し、11世紀の北宋期に臨済宗の黄龍派・楊岐派が興って「七宗」として数えられるようになった。語の初出年は不詳だが、日本には鎌倉時代以降、禅籍・僧伝を通じて伝わった。備考
日常語ではなく、仏教史・禅宗史の専門的文脈で使われる。日本の現在の宗派区分と完全に対応するわけではない。例文
- 五家七宗を理解すると、中国禅の歴史的な流れが見えやすくなる。
- この講義では、達磨から五家七宗に至る禅宗の展開を概観した。
- 臨済宗の黄龍派と楊岐派を含めて五家七宗と呼ぶ。
- 五家七宗は、単なる宗派名の列挙ではなく、師資相承の系譜を示す重要な枠組みである。
- 研究発表では、五家七宗のうち曹洞宗と雲門宗の思想的特徴を比較した。
類義語
- 五家
- 禅門五家
- 禅宗七派
- 中国禅諸派
対義語
- 一宗一派