五大明王
読み方
ごだい みょうおう意味
密教で信仰される五尊の明王の総称。一般に中央の不動明王、東の降三世明王、南の軍荼利明王、西の大威徳明王、北の金剛夜叉明王をいう。怒りの形相で煩悩や悪を降伏させ、仏法と修行者を守護する存在とされる。由来
起源はインド後期密教にあり、五方・五仏などの思想と結びついて成立したと考えられるが、正確な成立年は不明。中国唐代の密教経典・儀軌を通じて体系化され、日本には平安初期、9世紀ごろ空海らが伝えた密教とともに広まった。備考
慣用的な比喩表現ではなく、仏教・密教の専門語。宗派や儀軌により北方の明王を烏枢沙摩明王とするなど、構成に異同がある。例文
- この寺の講堂には、五大明王の迫力ある像が安置されている。
- 五大明王は、密教美術を学ぶうえで欠かせない主題の一つだ。
- 修法では、五大明王を勧請して国家安泰を祈ったと伝えられる。
- 不動明王を中心に配した五大明王の配置には、方位の思想が反映されている。
- 博物館の特別展で、平安時代の五大明王像を間近に見ることができた。
類義語
- 五大尊
- 五忿怒尊
- 五忿怒明王