二重人格
読み方
にじゅう じんかく意味
一人の人間の中に、互いに異なる性格・態度・意識が二つあるように見えること。心理学・精神医学では、かつて人格が分かれて現れる状態を指す語として用いられた。日常では、場面によって言動や態度が極端に変わる人を比喩的にいうことも多い。由来
「二重」は二つに重なること、「人格」は個人の性格・主体を表す語。明治期から大正期ごろ、西洋心理学・精神医学の概念である “double personality” などの訳語として広まったとされる。正確な初出年は未詳だが、近代以降の学術語・翻訳語に由来する。備考
医学的には古い言い方で、現在は「解離性同一性障害」などの用語が用いられる。人に対して不用意に使うと差別的・侮辱的に響くことがある。例文
- 彼は客の前では穏やかなのに、部下には急に怒鳴るので、二重人格だと言われている。
- 小説の主人公は、昼はまじめな教師、夜は冷酷な犯罪者という二重人格として描かれている。
- 昔は二重人格と呼ばれた症状も、現在の医学では別の診断名で説明されることが多い。
- 彼女の発言は会議中と飲み会でまったく違い、まるで二重人格のように感じられた。
- ネット上の人格と現実の彼の姿が違いすぎて、友人たちは二重人格ではないかと冗談を言った。
類義語
- 多重人格
- 二面性
- 表裏のある性格
- 解離性同一性障害
- 二枚舌
対義語
- 単一人格
- 首尾一貫
- 表裏がない
- 一貫性