二虎競食
読み方
にこ きょうしょく意味
二匹の虎が一つの餌を奪い合って食べようとすること。転じて、二人または二つの強者が同じ利益・地位・獲物をめぐって激しく争うこと。また、その争いを利用して相手の力をそぐ策略をいう。由来
中国の故事に由来する成語。虎が同じ餌を争えば互いに傷つくという比喩から生まれた。明代の小説『三国志演義』(成立は14世紀末〜15世紀頃、刊本は16世紀)には、強者同士を争わせる「二虎競食之計」として見える。備考
日常会話ではあまり用いず、歴史・軍略・政治・企業競争などを論じる文章で使われやすい。単なる競争より「強者同士の争い」「争わせる策」の含みが強い。例文
- 市場シェアをめぐって大手二社が二虎競食の争いを続けている。
- 彼は二虎競食を狙い、競合する二つの派閥に同じ案件を持ちかけた。
- 優勝候補の二校が早い段階で対戦することになり、まさに二虎競食の様相を呈した。
- 社内の後継者争いは二虎競食となり、組織全体の士気を下げてしまった。
- 小国は二虎競食の大国間対立に巻き込まれないよう、慎重な外交を進めた。
類義語
- 両虎相闘
- 竜虎相搏
- 漁夫之利
- 二虎相争
- 二虎競食の計
対義語
- 協力一致
- 一致団結
- 共存共栄
- 和衷協同