予定調和
読み方
よてい ちょうわ意味
本来は、神があらかじめ定めた秩序によって、互いに直接作用しないもの同士が調和して見えるという哲学説。転じて、物事の展開や結末が最初から決まっているかのように予想どおりで、波乱や意外性がないことをいう。由来
ドイツの哲学者ライプニッツが17世紀末から18世紀初頭に唱えた「pre-established harmony(予定された調和)」に由来する。代表的には1695年の『新体系』や1714年の『モナドロジー』で論じられた。日本語の「予定調和」は、西洋哲学受容が進んだ明治時代ごろに訳語として定着したと考えられる。備考
哲学用語としては厳密な意味を持つが、日常では「先が読める」「出来レース的」とやや批判的に使われることが多い。例文
- この映画の結末は予定調和で、途中から犯人も和解の流れも読めてしまった。
- 会議では反対意見が出るかと思ったが、結局は予定調和のように社長案が承認された。
- ライプニッツの予定調和説では、心と身体は直接作用せず、神の定めた秩序に従って対応するとされる。
- 彼のスピーチは感動的だったが、全体としては予定調和で、新鮮な驚きには欠けていた。
- 予定調和を壊すために、脚本家はあえて予想外の人物を主人公にした。
類義語
- 出来レース
- お約束
- 筋書き通り
- 既定路線
- 事前調整
- あらかじめ定められた調和
対義語
- 予測不能
- 想定外
- 偶然
- 不調和
- 波乱万丈
- 即興性