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亀毛兎角

読み方

きもう とかく

意味

亀に毛が生え、兎に角があるような、現実にはあり得ないもののたとえ。転じて、存在しないもの、根拠のない空想、実現不可能な事柄をいう。仏教では、実体のないものを示す比喩としても用いられる。

由来

古代インド仏教の「亀の毛」「兎の角」という譬喩に由来し、漢訳仏典で「亀毛兎角」「兎角亀毛」と訳された仏教語。中国では南北朝時代ごろ(5〜6世紀)の漢訳経典に類例が見られ、日本には仏教受容とともに伝わった。日本での明確な初出年は不詳。

備考

日常会話ではあまり使われず、文章語・仏教語として硬い印象がある。「とかく」は副詞の「兎角」とは別で、「兎の角」の意。

例文

  • そんな証拠もない陰謀論は、亀毛兎角のたぐいとして退けられた。
  • 永久に故障しない機械を作るという計画は、今の技術では亀毛兎角に近い。
  • 彼は亀毛兎角の理想を語るだけで、具体的な手順を一つも示さなかった。
  • その噂は誰も出所を確認できず、結局は亀毛兎角の話だった。
  • 仏教の講義では、亀毛兎角を例にして『実体のないもの』という考え方が説明された。

類義語

  • 兎角亀毛
  • 架空無稽
  • 荒唐無稽
  • 空中楼閣
  • 机上空論
  • 絵空事

対義語

  • 実在
  • 現実存在
  • 有形無形
  • 明明白白

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