九夏三伏
読み方
きゅうか さんぷく意味
夏の九十日間、特に「三伏」に当たる一年で最も暑いころをいう。転じて、盛夏・酷暑・炎天の時期そのものを表す文語的な表現。由来
「九夏」は夏の九十日、すなわち旧暦四月から六月までの夏全体をいう漢語。「三伏」は中国暦で初伏・中伏・末伏の総称で、夏至後および立秋後の庚の日を基準に定めた一年で最も暑い時期を指す。両語を重ねて酷暑の夏をいう。特定の出典・成立年は未詳だが、三伏の暦法は中国古代、秦〜漢代ごろにさかのぼるとされる。備考
現代の日常会話ではまれで、手紙の時候の挨拶や文章語・漢詩調の表現に向く。中国暦の知識を含むため硬い印象がある。例文
- 九夏三伏の候、皆様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
- 九夏三伏を思わせる炎天の下、選手たちは最後まで走り抜いた。
- 古い寺の石段は、九夏三伏の熱気を吸い込んで夜になっても冷めなかった。
- 九夏三伏とはいえ、早朝の川辺にはわずかな涼気が漂っていた。
- 九夏三伏の旅路では、水分と休息をこまめに取ることが何より大切だ。
類義語
- 盛夏
- 酷暑
- 炎暑
- 三伏盛夏
- 炎天酷暑
対義語
- 厳冬
- 寒中
- 酷寒