九品蓮台
読み方
くほん れんだい意味
極楽浄土に往生した人が、生前の行いや信仰の程度に応じて九つの等級に分かれ、それぞれ座るとされる蓮の台座。転じて、極楽往生そのものや、死後に阿弥陀仏の浄土へ迎えられることの象徴としても用いられる仏教語。由来
中国・劉宋代の5世紀前半、畺良耶舎訳とされる『観無量寿経』に説かれる「九品往生」の思想と、極楽浄土で往生者を受ける「蓮台」の観念に由来する。「九品」は上品上生から下品下生までの九等級を指す。日本では平安時代、特に源信の『往生要集』(985年)以後、浄土教信仰の広まりとともに定着した。備考
仏教、特に浄土教の専門的な語で、日常会話ではまれ。寺院・葬送・古典文学の文脈で用いられ、極楽往生への願いを表す語として理解される。例文
- 祖母は念仏を大切にし、死後は九品蓮台に迎えられると信じていた。
- 寺の本堂には、阿弥陀如来と九品蓮台を描いた古い仏画が掲げられている。
- 僧は葬儀の読経で、亡き人が九品蓮台に往生できるよう祈りを捧げた。
- 『観無量寿経』の講義で、九品蓮台が浄土教の往生観を表す語だと学んだ。
- 平安貴族の文学には、九品蓮台へのあこがれや極楽往生への願いがしばしば見られる。
類義語
- 九品往生
- 極楽往生
- 蓮華台
- 蓮台
- 極楽浄土
対義語
- 六道輪廻
- 地獄道
- 穢土