世態炎涼
読み方
せたい えんりょう意味
世の中の人情や態度が、相手の権勢・富・成功の有無によって温かくも冷たくも変わること。栄えている時は近づき、落ち目になると離れるような、世間の薄情さや人心の移ろいやすさをいう。由来
「世態」は世の中のありさま、人々の態度。「炎涼」は暑さと涼しさで、転じて人情の温かさ・冷たさを表す。中国の漢文表現に由来する語で、正確な初出年は不詳。唐〜宋代以降の詩文で「炎涼」が人情の変化の比喩として用いられ、日本でも漢籍由来の四字熟語として定着した。備考
やや硬い文章語・評論語。個人の不満を述べるだけでなく、社会一般の人情の薄さを批判的に表す時に使う。例文
- 会社が好調な時は毎日のように訪ねてきた人たちが、倒産の噂が出ると急に姿を消し、世態炎涼を痛感した。
- 彼は落選した途端に周囲の態度が変わったことから、政治の世界の世態炎涼を思い知らされた。
- 成功者にだけ笑顔を向けるような世態炎涼の中で、昔からの友人だけは変わらず支えてくれた。
- 芸能界で人気が落ちると仕事の依頼も減り、人々の反応も冷たくなって、世態炎涼という言葉が身にしみた。
- 世態炎涼を嘆くだけでなく、どんな立場の人にも誠実に接する姿勢を忘れないようにしたい。
類義語
- 人情冷暖
- 世路険悪
- 冷暖自知
- 盛衰利害
対義語
- 一視同仁
- 終始一貫
- 情義不変
- 管鮑之交