不将不迎
読み方
ふしょう ふげい意味
過ぎ去ったことを追いかけて悔やまず、まだ来ないことを先取りして心配もしないこと。また、人や出来事に対して無理に引き寄せたり拒んだりせず、起こったことにそのまま応じて心にとどめない、静かで自然な態度をいう。由来
中国戦国時代の思想書『荘子』内篇「応帝王」の「至人之用心若鏡、不将不迎、応而不蔵…」に由来する。成立は前4〜前3世紀ごろとされるが、編纂年代には諸説がある。「将」はここでは送り出す・追う、「迎」は迎えるの意。備考
日常会話ではまれな硬い表現。単なる無関心ではなく、執着や迎合を離れて、鏡のように物事に応じる心のあり方を表す。例文
- 彼は昇進の話にも異動の噂にも浮かれず、不将不迎の姿勢で目の前の仕事を続けた。
- 失敗を引きずらず将来を恐れすぎない、不将不迎の心が研究には必要だ。
- 禅の師は、不将不迎とは何もしないことではなく、来た縁に澄んだ心で応じることだと説いた。
- 市場の短期的な上下に一喜一憂せず、不将不迎の態度で投資判断を行う。
- 親が不将不迎で見守ってくれたから、私は自分の進路を落ち着いて選べた。
類義語
- 明鏡止水
- 無為自然
- 虚心坦懐
- 泰然自若
- 行雲流水
- 来る者拒まず去る者追わず
対義語
- 一喜一憂
- 右往左往
- 執着拘泥
- 阿諛迎合