不協和音
読み方
ふ きょうわおん意味
音楽では、同時に鳴る複数の音が調和せず、耳に緊張感や濁りを与える響きのこと。転じて、人間関係・組織・社会などで意見や感情がかみ合わず、ぎくしゃくした対立や不調和が生じている状態をいう。由来
西洋音楽理論の「dissonance(不協和)」を訳した近代の音楽用語に由来する。日本では明治時代(19世紀後半)に西洋音楽教育が導入される中で「協和音」に否定の接頭辞「不」を付けた語として定着したと考えられる。古典中国由来の故事成語ではなく、成立年は明確でない。備考
音楽用語としても比喩表現としても使われる。報道やビジネス文脈では「組織内の対立・足並みの乱れ」をやや硬く表す語。例文
- 新しいピアノ曲は、冒頭の不協和音が強い緊張感を生み出している。
- 会議では営業部と開発部の意見がぶつかり、社内に不協和音が広がった。
- 政権内の不協和音が表面化し、政策決定が遅れている。
- 二人の演奏は技術的には高いが、音の重なりに不協和音が目立った。
- チームの方針変更をめぐって、メンバーの間に不協和音が生じ始めた。
類義語
- 不和
- 軋轢
- 摩擦
- 対立
- 葛藤
- discord(ディスコード)
対義語
- 協和音
- 調和
- 和合
- 一致団結
- 円満