三界万霊
読み方
さんがい ばんれい意味
仏教でいう欲界・色界・無色界の「三界」に存在する、あらゆる霊・すべての魂のこと。特定の死者や先祖だけでなく、世界全体の迷える霊や無縁の霊までも含めて供養する意味で用いられる。由来
仏教語の「三界」(欲界・色界・無色界、または迷いの世界全体)と「万霊」(あらゆる霊)を合わせた語。成立の正確な時期は不詳だが、中国仏教由来の世界観を背景に、日本では遅くとも近世(江戸時代ごろ)には供養塔・墓碑・卒塔婆などの銘に「三界萬霊」として用いられた。備考
日常会話よりも、寺院・墓碑・法要・供養塔などで見かける仏教的表現。「萬霊」と旧字体で書かれることも多い。例文
- 寺の境内には、三界万霊を供養するための古い石塔が立っている。
- 住職は法要の最後に、先祖代々だけでなく三界万霊への回向も唱えた。
- その墓地の入口には「三界万霊」と刻まれた供養碑がある。
- 無縁仏を弔う行事では、三界万霊に対して読経が行われた。
- 三界万霊という言葉には、すべての命と霊を分け隔てなく供養する仏教的な考え方が表れている。
類義語
- 一切衆生
- 法界衆生
- 十方諸霊
- 三界群霊
- 有情無情