三毒煩悩
読み方
さんどく ぼんのう意味
仏教で、人間の心を迷わせ苦しみを生む根本的な煩悩をいう。特に「貪・瞋・痴」、すなわち欲深くむさぼる心、怒り憎む心、道理を知らない愚かな心の三つを指し、悪い行いや迷いの原因とされる。由来
仏教語に由来する。「三毒」は古代インド仏教で説かれた三つの根本的な心の毒で、サンスクリットの概念が漢訳仏典で「貪・瞋・痴」「三毒」と訳された。「煩悩」も漢訳仏典の語で、日本には仏教伝来後の飛鳥〜奈良時代(6〜8世紀)に伝わったと考えられるが、「三毒煩悩」という四字の定着時期は不詳。備考
日常会話よりも仏教・倫理・自己反省の文脈で用いられる硬い表現。「三毒」だけでも同じ核心を表せる。例文
- 名誉欲に振り回される自分を見て、三毒煩悩の根深さを思い知った。
- 怒りに任せて言い返した後、彼は三毒煩悩に負けたことを深く反省した。
- 仏教の講話では、三毒煩悩を離れることが心の平安につながると説かれた。
- 利益ばかりを追う経営姿勢は、三毒煩悩に支配されているようにも見える。
- 日々の坐禅は、心に湧き上がる三毒煩悩を静かに見つめる時間でもある。
類義語
- 貪瞋痴
- 三毒
- 煩悩具足
- 妄念妄執
対義語
- 涅槃寂静
- 煩悩解脱
- 悟り
- 無欲恬淡