三密加持
読み方
さんみつ かじ意味
密教、特に真言宗で、行者の身・口・意の三業が仏の身・口・意の三密と相応し、仏の加護・はたらきを受けて一体となること。修法や観想を通じて仏の境地をこの身に現すという教義を表す。由来
「三密」は仏の身密・口密・意密、「加持」は仏の力が衆生に加わり衆生がそれを受け持つことをいう密教語。インド密教の思想に由来し、日本では平安前期、9世紀初頭に空海が真言密教を体系化する中で重視した。空海の『即身成仏義』(成立年は諸説あり、9世紀前半頃)に「三密加持すれば速疾に顕る」と説かれる。備考
仏教・密教の専門語で、日常語としてはほとんど使われない。現代の「三密を避ける」の三密とは意味が異なる。固定した反対語は一般的でない。例文
- 真言密教では、三密加持によって行者と仏が相応すると説く。
- 阿闍梨は護摩修法の前に、三密加持の意義を弟子たちに説明した。
- 三密加持は、単なる祈願ではなく、身口意を整えて仏のはたらきと一体になる実践である。
- 空海の思想を学ぶうえで、三密加持と即身成仏の関係は避けて通れない。
- その僧侶は、印を結び、真言を唱え、観想することが三密加持の基本だと語った。
類義語
- 三密相応
- 入我我入
- 加持感応