万頃瑠璃
読み方
ばんけい の るり意味
どこまでも広がる水面が、瑠璃色に美しく澄んで輝いて見えるさま。海・湖・大河などの広大で青く清らかな景観をたたえていう表現。由来
「万頃」は中国の面積単位「頃」を一万重ねた語で、転じて見渡す限り広い面積・水面を表す。「瑠璃」は青い宝石・ガラスを指し、深く澄んだ青色のたとえ。二語を合わせた詩的表現で、特定の初出年は未詳。中国古典詩文の語彙を背景に、日本では漢詩文・成句集を通じて用いられるようになったと考えられる。成立時期は不明だが、少なくとも近世から近代以降の文章語的四字熟語として定着している。備考
文章語・詩語に近く、日常会話ではまれ。主に海・湖など広い水面の美観をほめるときに使う。例文
- 岬を越えると、眼下には万頃瑠璃の大海原が開けた。
- 朝日を受けた湖は、まさに万頃瑠璃と呼ぶにふさわしい美しさだった。
- 機内から見下ろす南の海には、万頃瑠璃の青が果てしなく広がっていた。
- 詩人は穏やかな湾を万頃瑠璃と詠み、その清らかな眺めをたたえた。
- 雨上がりの空を映した湖面に、万頃瑠璃の景色が現れた。
類義語
- 一碧万頃
- 碧波万頃
- 水天一碧
- 煙波縹渺
- 一望無際
対義語
- 一衣帯水
- 狭小な水面
- 濁った水面