万全之策
読み方
ばんぜん の さく意味
少しの手落ちや抜かりもなく、成功・安全・解決のために十分に整えられた方策や対策のこと。失敗や危険をできるだけ避けるため、事前にあらゆる点を考慮した完全に近い計画をいう。由来
「万全」は中国古典由来の漢語で、「少しも欠けるところがなく完全であること」を表す。「之」は漢文で連体関係を示す助字で、日本語では「の」と読む。「策」ははかりごと・方策の意。特定の古典に基づく故事成語というより、これらの漢語を組み合わせた漢文調の表現で、成立時期・初出は未詳。日本では漢文訓読・文章語の伝統の中で用いられ、近代以降の硬い文章でも見られる。備考
現代では「万全之策」より「万全の策」と書く方が自然。文章語・見出し・標語向きで、会話ではやや硬い。「之」は「の」と読む漢文訓読風の字。例文
- 大型台風に備え、自治体は避難所の増設と物資の確保という万全之策を講じた。
- 重要な商談を成功させるため、チームは想定問答まで作り込む万全之策で臨んだ。
- 敵の奇襲を防ぐには、見張りの強化だけでなく退路の確保も含めた万全之策が必要だ。
- システム移行では、バックアップと復旧手順を用意してこそ万全之策といえる。
- 彼は試験前に過去問分析と体調管理まで徹底し、万全之策を尽くした。
類義語
- 万全の策
- 万全の対策
- 用意周到
- 準備万端
- 周到綿密
- 鉄壁の備え
- 完全無欠の方策
対義語
- 無為無策
- 無策
- 準備不足
- 杜撰
- 軽挙妄動
- その場しのぎ