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七情六欲

読み方

しちじょう ろくよく

意味

人間が生まれながらに持つ、さまざまな感情と欲望の総称。喜怒哀楽、愛憎、恐れ、欲心など、心を動かす情念や本能的な欲を広く指し、しばしば煩悩や俗世への執着という意味合いで用いられる。

由来

「七情」は中国古典『礼記』礼運篇に見える「喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲」の七つの人情に由来するとされる。『礼記』は前漢期、紀元前2〜1世紀ごろに編纂・整理された礼の書。「六欲」は仏教で六根・六境などに関わって起こる欲望をいう語で、漢訳仏典を通じて後漢以降に広まった。両語が結合して「七情六欲」となった正確な成立年は不詳だが、中国由来の漢語成句として日本にも受容された。

備考

「七情」「六欲」の内訳には儒教・仏教・医学などで異説がある。日常会話より文章語・評論で多く、欲望を抑える文脈では仏教的な煩悩の響きが強い。

例文

  • 修行僧は七情六欲を離れ、ひたすら静かに坐禅を続けた。
  • 七情六欲に振り回されるのは、人間である以上しかたがない。
  • 彼の小説は、登場人物の七情六欲を生々しく描き出している。
  • 大金を前にすると、どんな賢人にも七情六欲が顔を出すものだ。
  • 祖父は七情六欲を超越した人のように見えたが、孫のことになるとすぐ笑顔になった。

類義語

  • 喜怒哀楽
  • 煩悩
  • 百八煩悩
  • 煩悩具足
  • 感情欲望

対義語

  • 無欲恬淡
  • 明鏡止水
  • 無念無想
  • 心如止水

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