一鱗半爪
読み方
いちりん はんそう意味
物事の全体ではなく、ごくわずかな一部分だけが現れていること。また、そこから全体の一端だけをうかがい知ること。すぐれた才能・大きな構想・複雑な事実などについて、まだ全貌は見えないが、その片鱗が示されている場合に用いる。由来
中国の竜に関する比喩に由来する。雲の中に潜む竜が、鱗を一枚、爪を少しだけ見せ、全身を現さない様子から「大きなもの・全体のごく一部」の意となった。成句としては中国・清代の趙執信『談龍録』(18世紀初め頃)などに類似表現が見える。備考
やや硬い文章語。日常会話より評論・研究・報道などで用いられる。「片鱗」と近いが、背後に大きな全体が隠れている感じが強い。例文
- 発掘された数枚の文書から、失われた王国の歴史の一鱗半爪を知ることができた。
- 新人作家の短編には、後に大成する才能の一鱗半爪がすでに表れていた。
- 今回の報告書は事件の一鱗半爪を示したにすぎず、真相解明にはまだ時間がかかる。
- 未公開映像で、監督が構想していた壮大な世界観の一鱗半爪が明らかになった。
- 講演で語られた研究成果は一鱗半爪ではあったが、聴衆に強い期待を抱かせた。
類義語
- 片鱗
- 一端
- 一斑
- 一鱗片甲
- 片鱗半爪
- 管中窺豹
対義語
- 全貌
- 全容
- 全体像
- 一部始終