一非一是
読み方
いっぴ いっし意味
物事について、ある点は非難・否定すべきであり、別の点は肯定・評価すべきであること。善悪・可否・賛否が一方に偏らず、よい面と悪い面、正しい面と誤った面が入り交じっている状態をいう。由来
特定の故事に基づく語ではなく、漢文的な対句表現に由来する熟語とされる。「一…一…」は「一方では…、また一方では…」の意を表し、「非」は誤り・悪いこと、「是」は正しいこと・よいことを指す。成立時期・初出年は未詳。漢籍由来の語法を背景に、日本でも文章語として用いられるようになった。備考
日常会話ではまれな硬い表現で、評論・文章語向き。「ぜひ」の意味の「是非」とは異なる。一般には「一長一短」のほうが通じやすい。例文
- 新制度への評価は一非一是で、手続きは簡単になったが、現場の負担はかえって増えた。
- あの政治家の業績は一非一是で、大胆な改革を進めた一方、説明責任には欠けていた。
- 先生は私の作文を一非一是に論評し、よい表現と直すべき箇所を分けて示してくれた。
- この映画には一非一是の声が多く、映像美を称賛する人もいれば、脚本の弱さを批判する人もいる。
- 在宅勤務は一非一是で、通勤時間は減るが、孤独感や情報共有の難しさも生じやすい。
類義語
- 一長一短
- 一得一失
- 功罪相半ば
- 賛否両論
- 是非混在
対義語
- 全肯定
- 全面否定
- 一律評価
- 一概肯定
- 一概否定