一言不発
読み方
いちげん ふはつ意味
一言も言葉を発しないこと。問いかけられても、説明や反論を求められても、黙ったままでいる状態をいう。感情を抑えて沈黙する場合にも、答えを拒んで黙秘する場合にも用いられる。由来
中国語成語「一言不發(不发)」に由来するとされる。明代末の白話小説、馮夢龍『喻世明言』(1620年代初頭)などに同形の用例が見られ、「一つの言葉も発しない」の意。日本での初出年は不明で、漢語成句として受容された。備考
文語的で硬い表現。日常会話では「一言も言わない」「黙り込む」が自然。「不発」は弾などの不発ではなく、言葉を発しない意。例文
- 彼は上司に理由を問われても、一言不発で机の上を見つめていた。
- 事故の知らせを聞いた母は、しばらく一言不発のまま立ち尽くした。
- 記者会見で社長は、一言不発を貫いて会場を去った。
- 友人たちが励ましても、彼女は一言不発でうなずくだけだった。
- 取調室で容疑者は一言不発を決め込み、質問に答えなかった。
類義語
- 無言
- 沈黙
- 黙秘
- 不言不語
- 緘口不言
- 一言も発しない
対義語
- 多弁
- 饒舌
- 口若懸河
- 侃侃諤諤
- 一言居士