一致百慮
読み方
いっち ひゃくりょ意味
多くの人がさまざまに考え、異なる道筋や意見をとっても、最終的には同じ結論・真理・目的に行き着くこと。多様な思考や方法の背後に、一つの共通した原理や到達点があるという意味。由来
中国の古典『易経』繋辞下伝に見える「天下同帰而殊塗、一致而百慮」に由来する。正確な成立年は不明だが、『易経』の十翼・繋辞伝は戦国時代末期から前漢ごろ、概ね紀元前4〜前2世紀に成立したとされる。「一致」は帰着点が一つであること、「百慮」は多くの思慮・考えを表す。備考
古典由来の硬い表現で、日常会話より論説・挨拶・学術的文章に向く。「意見が完全に同じ」というより、異なる考えが同じ帰結に至る含みがある。例文
- 研究手法は違っても、二つのチームの結論は一致百慮で、同じ仮説の正しさを示していた。
- 宗教や文化が異なっても、人の幸福を願う心には一致百慮の趣がある。
- 会議では意見が分かれたが、最終的に目指す方向は一致百慮であることが確認できた。
- 師は、学問の道は多様でも真理に至る点では一致百慮だと説いた。
- 各社の戦略は違うものの、顧客満足を重視する姿勢は一致百慮と言える。
類義語
- 殊塗同帰
- 異路同帰
- 同帰殊塗
- 万殊一帰
- 百川帰海
対義語
- 四分五裂
- 支離滅裂
- 同床異夢
- 甲論乙駁