一樹百穫
読み方
いちじゅ ひゃっかく意味
人を育てることは、一本の木を植える以上に長期的で大きな利益をもたらすということ。教育や人材育成の価値を説く語で、すぐには成果が見えなくても、将来に多くの実りを生むという意味で使われる。由来
中国の古典『管子』権修篇に由来する。成立は戦国時代から前漢期ごろ(紀元前4〜2世紀ごろ)とされるが、編者・正確な成立年は未詳。「一年の計は穀を樹うるに如くはなく、十年の計は木を樹うるに如くはなく、終身の計は人を樹うるに如くはなし」という趣旨の文脈で、「一樹百穫者、人也」と述べ、人を育てる利益の大きさを説いたもの。備考
「樹」は木を植えるだけでなく「育てる」の意。教育・人材育成を称える硬い表現で、日常会話より式辞・理念文・教育論で用いられやすい。例文
- 新入社員の教育には時間がかかるが、一樹百穫の精神で丁寧に育てたい。
- 地域の未来を考えるなら、施設を建てるだけでなく、一樹百穫として子どもたちの学びに投資すべきだ。
- 彼は短期的な成果よりも一樹百穫を重んじ、若手研究者の指導に力を注いだ。
- 会社の研修制度はすぐに利益を生まないが、一樹百穫の取り組みとして重要である。
- 一樹百穫という言葉どおり、優れた教師を育てることは社会全体の大きな財産になる。
類義語
- 百年樹人
- 人材育成
- 長期的投資
- 教育立国
対義語
- 目先の利益
- 短期利益追求
- 即効近利